コロナ禍における日本語教師の本音

こんにちは、いまいです。

10月に入り、随分とすずしくなりましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。いまだ収まらぬコロナ禍の中、新型コロナウイルスも怖いですが、これからは例年流行するインフルエンザも怖い!とりあえずはソーシャルディスタンスとマスク、手洗いにうがいですかね。体調管理には十分気をつけましょう。今回はコロナ禍で日本語教師の皆さんにどんな影響があったかのレポートです。

コロナ禍で生活が変わりましたか?

コロナ禍で生活が変わりましたか?良い点、悪い点について先日途中まで書きかけて、そのままになってしまったので続けます。というか昼飯食べに行ってそのまま忘れて放置してました。あれこれ考えてみると、コロナ禍で色々な事が変わって新しい事が見えてきたんじゃないでしょうか。いや、今まで隠れていた面が浮かび上がってきたような…。そこで思いつきました。せっかく、何人もの人が行き交う職場にいるのだから、聞いてみよう。

題して、『実録、コロナ禍における日本語教師の本音。』なんか怖っ!

質問事項は次の3問にします。本音でお願いします。

  1. 良かった事
  2. 悪かった事
  3. 気づき

只今12:30昼休憩中ですので、ちょっと、インタビューして廻ってみます。

先ずはW先生(40代 女性)

実録、コロナ禍における日本語教師の本音(1)

東京都:W先生(40代 女性)

  1. 良かった事: 映画をたくさん見ることができた。部屋の掃除ができた。家族と過ごす時間が増えた。
  2. 悪かった事:地方へ行ったら、東京から来たというだけで白い目で見られた。マスクが息苦しくて、とても面倒くさい。
  3. 気づき:特になし

まあ、W先生は家も近くて自転車で通っているくらいですから、あまり変わらずなんですかね。家族との時間や趣味の時間が増えて良かったみたいです。困るのは遠出くらいの時でしょうか。相変わらず東京からのお客さんには厳しいと聞きます…。

続いてK先生(40代 女性)

実録、コロナ禍における日本語教師の本音(2)

東京都:K先生(40代 女性)

  1. 良かった事: 飼い猫の癒しスペース(木製の高い登り棒のようなもの)を作ることができた。友人とのオンライン飲み会が意外と面白かった。
  2. 悪かった事: 旦那が在宅勤務になって三か月目。毎日家に居るのが本当にウザい。毎日ジョギングへ行って汗だくのウェアを投げ散らかし、その洗濯マジで腹が立つ。ずうっと、家で酒を飲んで騒いでいる。等々、数多くの不平不満が爆発。
  3. 気づき: 子供が独り立ちしたら、絶対に離婚してやる!

穏やかじゃないですね。もう気づきというより、衝撃の決意表明。K先生の旦那さんは一流商社マンで高給取りだと思いましたが、セレブにも色々あるのですね。「亭主元気で留守がいい。」ってなんかありましたよね。ずうっと会社勤め、海外赴任もしばしばの旦那さんが家に居るというのは良いかと思いきや、違った。残念!

続いてH先生(30代 女性)

実録、コロナ禍における日本語教師の本音(3)

東京都:H先生(30代 女性)

  1. 良かった事:授業数が減って、余裕を持って出勤できるようになった。オンライン授業のノウハウを得ることができた。
  2. 悪かった事:4月に来日するはずだった学生が来られず、またいつ来るかも分からずにいる為に今後の予定がたたない。バスで通勤しているので、周りにとても気を遣う上に少々怖い。学生がいないと成り立たない商売なので、将来的に不安が多い。
  3. 気づき:日本語学校やこの業界の脆弱さがよく分かった。いつ失職するかわからず不安。

ですよね。我が校で一番バリバリ授業をやっちゃうH先生、授業数減って余裕すら感じられます。しかもこの機にオンラインのノウハウも完全にゲット。敢えて言おう。たとえここでなくても、貴女ならどこでも生きていけると。そんなエースでさえ、不安を感じておられるということですか。私も、今回のコロナ禍で、業界自体の脆弱さがよく分かりました。学生来られなきゃ終わりですわな。これ長引くと本当にマズいですね。

そしてN先生(30代 男性)

実録、コロナ禍における日本語教師の本音(4)

東京都:N先生(30代 男性)

  1. 良かった事:無い。休みに公園でひとり飲むのが楽しみ。
  2. 悪かった事:収入が減って、毎月マイナス計上が続き生活できない。生きていけないのではと不安。
  3. 気づき:実は、今月限りで転職します…。

ええええ!!N先生、前々から思いつめた顔していたけど、本当に辞めるんですね。なんか聞いてはいけないことを聞いてしまった感が…。びっくりです。とは言っても、我々を取り巻く現状は最悪。特にお金の問題も絡んでくるとなると、ちょっと無理です。引き止めるのも気が引けるような状況ですから困りました。とても残念です。

最後にI先生 (年齢不詳 男性)

実録、コロナ禍における日本語教師の本音(5)

東京都:I先生 (年齢不詳 男性)

  1. 良かった事:自分の時間が増えた。ホームページ作成、ブログ記事作成、Twitterやstand.fmというラジオ番組での「自己発信」を始めることができた。SNS界の凄さを知った。しばらく辞めていた、読書を開始して自分らしさというものを考えられるようになった。志を同じくする者を得た。
  2. 悪かった事:やはり、外出やソーシャルディスタンスについての規制が大きいので、ストレスが溜まる。家族で精神的に疲弊した人がいる。元々あった、不眠症が少々再発気味。(これはけっこうきついです。)
  3. 気づき:普段見えなかったものが見えてきた。日本語教師業界は社会的に脆弱だ。副業を考えるか…。

これは、私いまいのことです。自分のことですが、文章にしてみると思ったより悩みが少ない気がします。新しいことにチャレンジするようになったからかもしれません。年齢等の個人情報については、日本語学校の図書室規約により発表できませんのであしからず。SNSは自分自身を正常に保つための術です。特に最近始めたstand.fmというラジオ番組(日本語学校の放送室)では、大いにストレスを解消しております。他にも先生は大勢いらっしゃいますが、あまりにディープなのが来ると心が折れそうなんでやめておきます。

自分自身を正常に保つための術

総括します。人によって良い事、悪い事は様々です。Aさんには良くても、同じことがBさんには良くないということも…。家族と居られる時間が増えて喜ぶ人もいれば、そうでない人もいるのです。まあ、普段もそうかも知れませんが、皆何らかの不安やストレスを抱えています。今回の新型コロナウィルスで、不安やストレスが露わになったことは確かでしょう。私としては、このコロナ禍を奇貨として、できうる限りの自分発見の日々にしたいと願っております。心を病まぬように、身体を病まぬように、ポジティブに生きていきたいと思います。自分がどこにいるのか、何をしているのか、解からなくならぬように常に何かを発信しよう。そしてこの記事も、自分自身を正常に保つための術「自己発信」の一環です。

 

いまいでした。